2016-09-17から1日間の記事一覧

53 (F・I)ごろじいの家

少し曇ってきているせいで少し暗い板間の片隅に二郎がぺったり座わり込んでいる。徹が駆け込んでくる。 徹「(息をはぁはぁつきながら)みんなは?」 と二郎に聞く。二郎、放心したまま、 二郎「まだたい」 とつぶやく。 徹「なんや、また、腰、抜かしとんの…

52 山の頂

二郎、箱を置いてはぁはぁやっている。はっと振り返るとそこには伍長が立っている。二郎、じりじり後ずさり。後がなくなったとき、伍長の後ろにしのび寄ったベンの一撃。伍長、がっくり膝を折って倒れる。二郎、腰が抜けて、その場に座り込む。(F・O)