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12 (F・I)ほら穴の入り口

木の枝を組んでその上に草をかけてカモフラージュしてある戸がごそっと動いて泰助が顔を出す。きょろきょろあたりを見回す。そこへ正雄が桶に水を入れて、ちゃぷちゃぷしながら小走りに持ってくる。

泰助「誰もおらんかった?」

正雄「ほい。(と桶を渡して)うん。たぬきを一匹見たけどな」

泰助、続いて正雄、ほら穴に入り、戸をごそごそ動かして閉める。