44 山道の終わり

馬が一頭、木の枝に繋がれている。回りを歩き回っている四人。徹が馬の腹を手慣れた手つきで触って、

徹「ええ馬やなぁ。こんなええ馬、ここら辺じゃ、ちょっとお目にかかれんぜ。(よじ登る感じでまたがる)こりゃ、軍馬かな」

泰助「軍馬やて、そりゃ事じゃ」

と茂みの中へ駆け込んでいく。追う孝。徹、飛び降りて、続く。最後に二郎。