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63 (F・I)一本道

しとしと降り続く雨の中をトラックが行く。運転しているのはベン。助手席に泰助と孝が乗っている。残りは、荷車ごと荷台の中。仔犬も箱に入れられてのっているが、車の振動のせいかおとなしい。徹、兵隊のリュックを開けて弁当箱をとり出す。そーっと開くと白い飯におかずが一杯。みんな大喜び。助手席では泰助がエンジン音に負けないように孝に喋っている。

泰助「その飛行機、ふつうのより遠くまで飛べるんやてえ」

うなづいている孝。ベン、調子よくカッ飛ばす。