2016-09-19 77 共同壕の中 脚本3・9 徹が人ごみをかきわけて出て行こうとする。 婦人二「どこへ行くんぞな。まだ警報は止んどらんのぞな」 徹「いとこがおらんのや。一緒に居【お】ったいとこが居らんのや」 婦人一「組長さんが見回って他【ほか】の壕へ入れとるはずじゃ、今日あたり、ちぃと爆弾、落としていくかも知れんけん、じーっとしとおきや」 徹、かまわず、入り口にいた泰助を引っ張って、 徹「こらちょっとおかしいけ、来て!」