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86 (F・I)海岸(砂浜)

脚本3・9

たき火を燃やしているベン。少しはなれて良介と俊夫が座っている。パチパチ燃える火。良介、砂に何か指で書いていたが、急に座りなおすとベンに向って土下座する。

良介「ごめんなさい」

俊夫も座りなおしたところを、おまえもというように頭を押えつけ、土下座させる。

良介「やっぱり敵【かたき】やない、……すまんことしてしまいよった……」

良介、泣き始める。俊夫もそれを見て泣き始める。ベン近寄ってきて、二人の襟首をつかんで引き起こす。二人、殴られると思ってか、首をすくめる。ベン、一枚のチョコレートを半分に折ると二人の口へつっこんで、にこりと笑う。二人も笑う。そのとき遠くから泰助たちの声。

泰助「おーい。おーい」

五人が駆けてくる。

月が出ている。星もいっぱい。