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101 海岸――漁師の家の入り口

脚本3・9

伍長と軍曹、老人を前に、

伍長「どんなやつでもええ、浮かぶ舟はないんか?」

老人「だからいうとるじゃろ、一ちょだけありはしたが、町の組長さんが乗っていったわい」

軍曹「他にはなんもないんんか。漁師やろうが」

老人「とうぶん漁もしとらんけぃ、全部、浜の上の方にあげとるんじゃ。二人や三人ぐらいじゃ引き下ろせんで」

伍長と軍曹、天を仰ぐ。真上あたりにお月様。