2 MSA 尿道カテーテル

 この病気はまず自律神経がやられます。ぜん動運動をしなくなるために,胃の中に食べた物が残るようで、食べてすぐ胸焼けがし始ます。三食の他に食べるとまちがいなく胸焼けします。汚い話ですが、つれてゲップも出ます。西洋人はおおむね、おならよりゲップを嫌うので抑えないととても嫌な顔をされます。

 これについで困るのが尿意のコントロールです。最初に県中央病院(以下県中)に紹介されたとき、水分をとっていなかったため検尿の尿がなかなかとれなかったためかすぐに尿道カテーテルを入れられました。県中ではカテーテルを残置しない自己導尿を推奨しているようでしたが、手洗いから一連の操作が手に力が入らないためか様子をみた看護婦さんの判断によりカテーテル残置となりました。
 このとき、兄がネットでいろいろ調べてくれてFr(フレンチ)という単位を知りました。1Fr=1 / 3 mmで通常尿道には16Frを使うため5.33mmになります。尿道炎の経験があるためこれは痛いぞ、と思っていたら案の定とても痛く、以降、月一の交換日がとても憂欝なものになりました。
  最初に尿道カテーテルを残置してから半年くらいしてから急にカテーテルが詰まるようになりひどいときは1週間持たずに詰まるようになりました。ネットでしらべるとたまに見られる症状のようでしたが愛媛県ではあまり見られない症例なのか有効な手立てをとれないままにここまで来ています。
 この尿道カテーテルをいれてから、体調が悪化したように思います。もちろん感染症のリスクは跳ね上がるのですが、微熱が出たり尿道が痛くなったり、何らか違和感もありずっとこれから死ぬまでつきあわばならないと考えると元々痛いのに弱い私は頭が痛くなります。
 幸い、近所の訪問看護さんが対応してくださるようになりましたので救急車で運ばれる頻度はさがりましたが、それでもベッドに寝ている時によく詰まるように思いますので,俄然、車椅子に座っている時間が長くなります。横になることで膀胱中の浮遊物が一箇所に浮いて集まりカテーテル流入分付近に漂うためつまりやすいのではと見ています。