3 MSA ドーパミン

 京大で検査入院した時、筋シンチ検査の最新としてドーパミン放射線を入れてその脳内分布をみました。筋シンチはPDとその他PD症状を示す疾患とを区別する際に用いられますが、この筋シンチは目的が異なります。ドーパミンの量と分布を見るための検査でいずれも常人と遜色なかったそう。とういうことは、私の疾患はやはりドーパミン生成細胞は生きているのにその受容体が死んでそう。

 この違いが、ジスキネジアが起こりにくいなど症状面の差に現れていそうで,足りている物を足し続けても不具合が出ないのか、MSAではいくらドーパミンを飲んでも不随意運動(ジスキネジア)は目立って出現しないようです。リハビリは大抵ドーパミン生成細胞を活性化させてドーパミンを出やすくすることにフォーカスしているので、ほぼ私の場合は効果があった感がありません。どうやら1日に使えるドーパミン受容体の量はきまっていて日中は一度使われたものは回復せず、かろじて睡眠で少し(前日と同レベルまで)回復するように思います.どこの先生にリハビリについて尋ねても「症例がすくないからわからない。」とおっしゃられました。ただベッドで寝たきりになるとあっと言う間に筋肉が落ちて歩けなくなるのは間違いないと警告されていたにも関わらず、電動車椅子になって歩けなくなるまではあっという間でした。筋肉をきたえるという意味ではリハビリは効果があるんだろうと思いました。

  ドーパミンが少し効いたように思えたため当初MSA-P(パーキンソン症状の強いMSA)と診断されたのですが、その後のL-ドーパの効き具合、フラつきの大きさを見るとMSA-C(小脳症状の強いMSA)ではないかと思います。